学習法選びのポイント①
簿記知識の無い初学者が、3ヶ月という限られた期間で日商簿記検定2級試験レベルの商業簿記と工業簿記の知識を習得するためには、相応の方法やノウハウに則った、効率的かつ計画的な学習が必要と述べました。
一般的に資格取得のための学習には、教材選びからすべてを個人で行う独学。または、資格学校が開設する簿記講座を受講する通学。そして、通信講座が開設する簿記講座を受講する通信の3つに大別されます。
そこで、このサイトをご覧になっている大半の方の属性であると思われる「初学者の20~30代の社会人」という観点で、各学習法のメリットとデメリットを比較し選ぶべき学習法を導き出していきたいと思っています。
独学の利点と欠点は表裏一体
まず、独学ですが、書店の資格コーナーを覗くと「20日で○かる日商簿記2級」や「日商簿記2級高速マ○ター」などといったテキストが並んでいます。もちろん、このテキストをこなすだけで合格する方もいることでしょう。しかし、これらテキストが、すべての初学者に適しているかといえば、答えはノーです。理解できないポイントや疑問点などは人によって違うもの。それらすべてを網羅するパーフェクトなテキストなど存在しないのです。
独学のメリットとして挙げられるのが、学習に掛かる費用の少なさがその筆頭。抑えようと思えば、テキストと問題集で3,000円程度で収まります。また、通学する必要もないため、自分の好きな時間に自分のペースで学習を進めることができるのも独学の大きな魅力といえるでしょう。
しかし、「低予算」と「時間的拘束の無さ」というメリットは、反面デメリットにも転じ挫折を誘発する諸刃の刃でもあるのです。というのも、低予算だけに学習途中で挫折しても「もったいない」という意識が置きにくいということ。また、自分の好きな時間に好きなペースで学習できるということも、裏返してみればいつでもサボることができるということです。
正直言います。金額的にも時間的にも〝縛りの無い独学〟は、逃げ道が多くもっとも不向きな学習法といえます。初学者であり多忙な社会人が、日商簿記検定の2・3級試験に同時合格するためには、金銭的にも時間的にもある程度の縛りを持つ学習法が相応しいのです。